満足度:★★★★
利用用途:ディナー
利用日:2007/6/2
先日、雑誌「料理通信」のイベントでEU会席なるものを頂いてきましたので、その時の模様をレポート♪
えーと、このイベントがどんな趣向かというと、EU(欧州連合)として伝統や地域に根ざした高品質な食品をきちんと「品質認証(Designation of Quality)」する事でそのクオリティを保護し、販売促進を行なう事を目的としているEUROPEAN AUTHENTIC TASTES<http://www.europa-quality-food.jp/>という団体があるのですが、そちらと料理通信社のコラボ企画として実現した「品質認証されたEU食材を使った会席料理」を頂くというものです。
EATの認証システム自体は1992年に始まったもので、比較的新しい試みですが、EUとして連合が拡大する中で「フランスのAOC(原産地統制名称)制度やイタリアのDOC(統制原産地呼称)制度といった加盟国の歴史ある制度を参考に、数百種類もの製品を保護するEUとしての制度を確立しようとする」のはごく自然な流れだと思います。
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【認証のねらい】
• 多様な農業生産を奨励する
• 製品名を誤用や模倣から保護する
•消費者に製品の特質についての情報を提供し、消費者の食品選びのサポートをする
【品質保証】
◆PDO(原産地名称保護)
特定の地域で伝統的な製法によって生産・加工・調整された食品
◆PGI(地理的表示保護)
製品名に謳われている地域で生産されている食品。生産・加工・調整の過程のうち一工程以上に地理的な結びつきがあることが条件
◆TSG(伝統的特産品保証)
製品名に謳われている地域で生産されている食品。生産・加工・調整の過程のうち一工程以上に地理的な結びつきがあることが条件
◆Organic Farming
化学合成肥料や化学合成農薬、遺伝子組み替えを用いず、環境にやさしい製法を用いた食品
※ 以上、EATのサイトより引用です。
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なかなか無い機会だし、EUの食材を多用した会席(日本料理)というのもとても興味を引かれたので、期待大♪♪♪一品毎に雑誌社の方の説明が入ったり、EAT関係者の方の認証システムや食材自体の説明が入ったりして、ふむふむ(゜д゜)(。_。)(゜д゜)(。_。)と頷きつづ美味しく頂きました。
コースの内容はこちら↓
【食前酒:二つのビアカクテル】
:ミュンヘナービール PGI(ドイツ) / バドバー PGI(チェコ)
【先付け:夏野菜のお浸し】
:パンプキンシードオイル PGI(オーストリア) / ハモンセラーノ TSG(スペイン)
【お椀:鶏と石川小芋とモリーユの白味噌仕立て】
【お造り:すみいかのトリュフ塩添え】
【八寸】
:真鱈とオーガニックパスタ揚げ
アルチェネロ オーガニックパスタ OrganicFarming(イタリア)
:からすみと大根 メソロンギ産からすみ PDO(ギリシャ)
:鯛の粽寿し
:粟麩田楽チーズ風味 ブルースティルトンチーズ PDO(イギリス)
:一寸豆とピンクガーリックの素揚げ ピンクガーリック PGI(フランス)
:赤こんにゃく煮
:茗荷甘酢漬け
:山桃焼酎漬け
【ひと口:白玉モッツァレラのトマトジュレ】
:モッツァレラチーズ TSG(イタリア)
【焼物:鴨の北大路魯山人風ラルドダルナード・クスクス添え】
:シャラン産鴨 PGI(フランス)
:アオスタ渓谷産ラルドダルナード PDO(イタリア)
:オーガニッククスクス OrganicFarming
:煮牛蒡のけしの実揚げ
【お食事:筍とエンドウ豆入りご飯 サフラン風味】
:ラマンチャ産サフラン PDO(スペイン)
【デザート:フルーツゼリー寄せ】
特に印象的だったのは、モリーユの入った白味噌仕立てのお椀とトリュフ塩が添えられた烏賊のお造りと白玉モッツァレラのトマトジュレ。すぅぅぅぅぅぅぅぅごく美味しかったです。刻まれた烏賊のネットリ感と風味豊かな塩が最高♪モッツァレラチーズを裏ごして胡麻豆腐のように葛粉で固めた白玉と透明で透明でほのかな酸味と甘味があるトマトジュレがやめられない♪
それから、メインの鴨。これも凄く厚切りされていたのにとても柔らかく、香りがありました。こんな美味しい鴨を食べたのは生まれて初めてでした。
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