京都で桃の節句@ちもと

満足度:★★★★
利用用途:ランチ
利用日:2007/4/1

春です。桜の季節です。
ということで、「そうだ、京都へ行こう♪(JR東海風)」(≧∇≦)ぶぁっはっはっ!!

実は、昨年夏に川床料理を頂きに『ちもと』へ伺った際に、女将さんから「桃の節句にはお雛さんの飾りをするから是非見に来たら・・・」というお話があったのです。

だから、今回の京都旅行の一番の目的は、『ちもとのお雛様(もとい昼食)』♪♪♪

入り口で名前を告げると、さっそく2階のお雛様が飾られている大広間に通され、女将さんのお雛様についての口上開始です。

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大広間の壁一面を覆うお雛様なんて初めて見ました。

年代物なのに、とってもきれいなお顔をしたお雛様は、管理や飾り付けが大変繊細で、昔は専用の人形師の方々が数日掛けての作業だったとか。(同じものは御所にあるだけだそうです)

中央に雛壇、両脇にはミニチュアの京焼物(小さいけど全て本物)が並んだケースやら、昔のちもとのお台所の模型(これも相当古い工芸品)やら、市松人形やらが並べられていてとっても豪華。

女将さんが絶妙な口調で並んでいるお飾りの説明や、女性という「性」を意識させる「桃の節句」の願いや食材にこめられた意味について教えてくれ、一旦開いた後、その説明にならったお料理が供されるといった趣向です。

【お料理】
・ 桜の花弁が浮かんだ白酒
・ 菜の花のおひたし&赤貝のヌタ&小鯛鮨
・ 散らし寿司
・ タケノコの煮物
・ 海草すり流し
・ 白魚のお吸い物
・ サクラマスの西京焼き
・ 水菓子

ちなみに、雛人形はその女子の災厄を身代わりをしてくれる依り代、云わば『お守り』みたいなもの。だから、姉妹で一つとかっていうものではないんだそうです(確かに、お守りはシェアしないですよね・・・)。日本の家庭ではなかなか難しいですが、できれば『お守り』は一人一つ持たせてあげたいな~なんて思ってしまいました。

※ こちらのお店は一見さんお断りのお店なので、行く際には誰か探して連れて行ってもらってくださいm(._.*)m

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京都で「京野菜」イタリアン@リストランテ t.v.b

  満足度:★★★★
利用用途:ディナー
利用日:2007/3/31

最近では「京野菜」がかなり人気を博していて、産地である京都では「イル・ギオットーネ」に代表されるような「京野菜イタリアン」が食べられるリストランテが増えてきている模様♪

そんな中、今年に入ってオープンしたばかりのリストランテ「Ristorante t.v.b(リストランテ ティ・ヴォリオ・ベーネ)」にいってきました。料理長は元「カノビアーノ京都」のシェフをしておられた山口 正さん。オーナーは京都でフードプロデュース業をされている福島稔さん。

一力亭の角を曲がった祇園のど真ん中という非常に交通の便が良く、且つ町家が立ち並ぶ情緒溢れる場所にそのリストランテはあります。通りに面したエントランスは隣家と同様歴史的景観を保った「町家」なのですが、中に入ればとってもモダンでスタイリッシュな造りになっています。
京都のお店は外観は昔ながらの風情を残しつつ、内装は近代的というところが増えていますが、こちらはまさにそんな感じ。

期待に胸を膨らませつつ、名前を告げるとソムリエもされている方が丁寧に対応してくれました。

で、頂いたのはこちら。

【Bene】
・ 白いポレンタ
・ 蛤と筍のサラダ空豆のソースキャビア添え
・ 油目の炭焼き山菜のルイユ
・ 赤座海老とからすみの冷製カッペリーニ
・ 白魚と黄ニラのバベッティーネ
・ 紅玉のグラニテ
・ 黒あわびと芽キャベツのやわらか煮
・ 牛ヒレと黒トリュフ
・ デザート(パイナップルのパンナコッタ/サツマイモのブリュレ)
・ コーヒー

最初の『白いポレンタ』はミルクのようなクリーミーさ。通常のポレンタのように黄色いポッテリとした感じではなく、食感もさらっとしたもの。イカ墨ソースの黒と雪のように白いポレンタの色彩のコントラストがキレイな一品。

続く、『蛤と筍のサラダ空豆のソースキャビア添え』や『油目の炭焼き山菜のルイユ』は野菜そのものの味が楽しめる品々。特に、はっきりと空豆自体の味が分かる「空豆のソース@蛤と筍のサラダ空豆のソースキャビア添え」と「山菜のルイユ@油目の炭焼き山菜のルイユ」春満載な見た目&様々な山菜の食感は気に入りました。

パスタ類は美味しかったけど、残念ながらそこまで印象に残ってないです。。。

メインの『黒あわびと芽キャベツのやわらか煮』は、あわびが柔らかいのはもちろんですが、特筆すべきは芽キャベツでしょう。私は日頃あんまり芽キャベツを旨いっ!とは思わないのですが、これは凄く美味しかった。ほろ苦さの中に濃厚な甘みがある感じ。そして、『牛ヒレと黒トリュフ』は最高。ものすごく柔らかいお肉(でも、サシの具合も丁度良く肉本来の旨みが感じられる)と鼻を抜ける黒トリュフの香り。至福の一皿でしたよ~。

でもって、最後のデザート。普通はきちんとしたリストランテではデザートのお皿をシェアしたりはしない(できない)と思いますが、こちらのお店では最初から「交互にお味見してくださいね」といって、別々のデザートを出してくれました。これがまた美味しかったんです!!! さっぱりとした『パイナップルのパンナコッタ』も良かったけど、私は断然『サツマイモのブリュレ』♪焼き芋のような甘みとネットリした感じが堪りませんでしたo((ミ´Д`ミ))o尸~~

接客も丁寧だったし、なによりも切り盛りしている若いシェフと若いスタッフの感じがフレッシュでよかったです。

お店を出た後、小雨が降る中、我々が道を曲がるまでずっとシェフとソムリエの方が送りをしてくれていたのがとても印象的で素敵なお店でした。

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京都で蕎麦@萬寿亭 橘

満足度:★★★
利用用途:ランチ
利用日:2007/3/31

隨心院のすぐ傍にある古い武家屋敷を利用したお蕎麦屋さんです。有名店らしく、お昼前の時間にもかかわらず、お店の外に人が溢れていました―( ̄_ ̄;→グサッ!

古い建造物をそのまま利用した店内は風情があり、メニューには食材の仕入れ先を明記してあったりしてこだわりを感じます。お蕎麦自体はコシが強く、かなりの太麺(私が今まで食べたお蕎麦の中では一番太く、細いうどんのような気がする程)でした。

頼んだのは天ざる。

蕎麦は前述のとおりコシが強く、喉越しも良いです。鰹節、うるめ、めじか、さばをブレンドして作ったというダシは若干甘めな気もしましたが、もちろん美味。ま、天ぷらは普通かな。

難点を云えば、混み過ぎている事とお店の人の対応でしょう。もちろん、忙しいだろうし、回転を良くする為の部分が多分にあるのも分かるんですが、待ち行列の裁き方とかもう少しなんとかなるんじゃないかなぁ・・・。

お蕎麦が美味しい事は間違いないと思うので、接客とかは期待せず、時間を掛けてアトラクションに参加する感じで行くのは「有り」だと思います。

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京都 四条大橋で川床料理@ちもと

満足度:★★★★★
利用用途:ディナー

四条大橋のたもと、鴨川に面した「ちもと」にて川床料理を頂きました。

Photo_301夕方6時半頃に伺ったのですが、日中38度まで上がったとは思えない程の川床の清涼感にまずびっくり。

京都市内のど真ん中にも係らず、川のせせらぎの中、鷺が鮎なんかの魚を狙っている姿を眺めつつ夜の帳が下りる風情を味わう。

うーん、最高に贅沢・・・・・♪

そうこうしている内に、隣席のお客さんが呼んだ舞妓さんが目の前を行きかったりして、更に素敵な感じに・・・・♪♪♪

お料理はこんな感じでした↓
・ 食前酒(梅酒)
・ 先付け(鯨の皮 酢味噌和え)

独特のコクがあってネットリしてすごぉぉぉく美味しいんです。
・ 八寸(メカブとくちこ/野菜のゼリー寄せとゴリの佃煮/養老豆腐のジュンサイがけ/枝豆と新サツマイモ)
くちこは久しぶりに食べたけど、独特のフルーツのような香りが良かったし、メカブと合えて食べると苦手な人でも結構食べやすいと思う。ホウズキの器に入っていたりして、目にも楽しい品々。
・ 丸椀
「丸」とはすっぽんのこと。すっぽんの身が入った出し巻きをおわんにしたもの。少しお酒の効いた出し汁にプルプルのすっぽんの身。これも絶品でした。
・お造り
京都といえば、鱧!梅肉ソースでさっぱりいただきました
・ 焼物(白身魚と焼茄子)
白身魚ももちろん美味しかったけど、一番印象に残ったのは焼き茄子。ネットリとして甘い。田楽味噌との相性は抜群(゚Д゚ )ウマー
・ 焼鱧
私が食べた鱧の中で一番美味しい鱧でした^^ 身がホロホロなのはもちろんのこと、皮の口当たりも(≧ 3 ≦)o口 うまい!!
・ 天麩羅(タコ・万願寺唐辛子・ズッキーニ)
まずは、万願寺唐辛子の赤にびっくりΣ(゜ё゜)なぬ!! 赤ピーマンのような甘味と万願寺唐辛子のシャキシャキ感が良好。そしてそして、「蛸」。柔らかく柔らかく茹でられた蛸がカリカリの衣に包まれて本当に美味しい一品でした。
・ 鮎茶漬け
夏も終わりに近づき大分大きくなった鮎をお茶漬けに。美味しくないわけないですよ!!!
・ 水菓子(無花果のコンポート/マンゴー/ブドウ)
イチジクのコンポートには赤ワインが使われているとか、生とはまた違った味わいで私はこっちの方が好きです。

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なんといっても今回の京都旅行の目玉であった為、かなり期待大でしたが、その期待を上回る満足度っ!
料理、接客、店の雰囲気全てにおいて京都らしい素晴らしさが存分に味わえます。

※ こちらのお店は一見さんお断りのお店なので、行く際には誰か探して連れて行ってもらってくださいm(._.*)m Photo_302Moon

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京都 南禅寺で朝粥@瓢亭 本店

満足度:★★★
利用用途:ブレックファースト

天保八年(一八三七年)から続く懐石料理の名店、「瓢亭 本店」で名物の『朝粥』を頂きました。某有名料理漫画やグルメメディアによく登場する有名高級店でもあります。

朝粥の予約は、9時と10時の2回転。今回は9時でお願いしました。折りしも梅雨明け直後の真夏日となった当日は、早朝といえども京都特有のうだるような暑さ。打ち水をされた路地に面した玄関口で待っている間でさえ、蝉の声と陽射しの眩しさにクラクラでした。

程なく、案内されて土間の左手より細い苑路の畳石を踏みながら、奥へと庭を進んでいくと、いわゆる数寄屋造りのいわゆる茶室へ通されます。こちらのお店は、創業当時(300年前)は茶屋だったそうで、その頃の佇まいをそのまま残している為、庭内にも大変風情があります。

『朝粥』の内容は↓
・ 半熟卵と煮含めた枝豆
・ インゲンの黒胡麻和え 木の芽の香り
・ 白身魚の潮煮
・ 豆腐のお椀
・ 焼き鮎
・ 白粥 吉野葛餡を添えて
・ 香の物

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頭から尻尾まで丸ごと食べられる『焼き鮎』の美味しかったことっ!
たで酢の酸味と鮎独特の風味が夏を感じさせる一品。朝からこれが頂けるなんてすごく贅沢・・・・♪

メイン(?)の白粥には、吉野葛の餡をかけて頂くのですが、これがまた胃の腑に染みる優しい味。通常のお粥とは違って、お米一粒一粒がしっかりとしている粥とダシの効いたとろーりとした餡が非常に美味しく、はんなりとした味に脱帽です。

一点だけ注意点が・・・、

京都の朝を素敵に演出してくれる事間違いなしですが、昔ながらの茶室なので畳に座り慣れていないと、ちょっと辛いかも知れませんo((ミ´Д`ミ))o尸~~

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京都二年坂でビーフシチュー@洋食の店みしな

満足度:★★★
利用用途:ディナー

三年坂から二年坂に入ってすぐの石畳の路地にある「洋食の店みしな」で夕食を食べました。
ご家族で守ってらっしゃるカウンターのみの洋食屋さんで、サーブする娘さん&お母さんと、そのお婿さんであるコックさんと気軽に会話できるほど、とても暖かい雰囲気。こちらのお店はビーフシチューが看板と聞いていたのでもちろん、ビーフシチューを含む定食にしました。

Photo_146 まずは『オニオングラタンスープ』から。すごく熱々で目の前に出された時はとってもグツグツとして、見ているだけで美味しそう^^味も丁寧なつくりで美味しかったですよ。最後の最後まで熱々。Photo_147

で、次にメインの『ビーフシチュー』が登場。
正直にいうとコゲの味がしたのだけれど、お肉も柔らかく煮込まれていて野菜も盛りだくさん。作りもとても丁寧なのが良くわかりました。

Photo_148 最後は『ぶぶ漬け(お茶漬け)』。普通に白飯にもできると思いますが、定番はぶぶ漬けらしい。実はオニオングラタンもビーフシチューもかなり量が多く、お腹がいっぱいだったのだけれどこれは意外とすんなり入っちゃいました。

ビーフシチューがコゲの味がしたこともあり、期待していたほどは驚きはなかったというのが感想ですが、なによりもお店の方の暖かいサービスがこの店のウリなんだと思います。私達の隣に横浜からの家族が座っていたのですが、昔このお店の先代とお茶談義で盛り上がったことや、今度息子さんが京都の大学に通うことになったことなど嬉しそうにお店の方と話していたのがとても印象的で、こんな風に家族でずーっと通ってもらえるお店はすばらしいと素直に思えました。

ちなみに、母が食べていた『カニコロッケとエビフライ』はとーっても美味しかったので、次回はこれを食べようと思いますo(>▽<)9"うっしゃ♪

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洋食の店みしな
〒605-0826
京都市東山区高台寺二年坂畔
TEL:075-551-5561
昼12時~3時
夜5時~8時(夜のみ要予約)
定休日:毎週水曜日と第1・3木曜日

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京都祇園で京懐石@祇園丸山

満足度:★★★★★(文句なし!)
利用用途:ランチ

町家が軒を連ね風情漂う祇園にひっそりと佇む名店 祇園「丸山」でランチ。
正直言って京都のお店はあまり知らなかったのですが、東京で食べる日本料理以上に巧みに季節感が反映されている事や料理のしつらえがきちんとしている事に驚かされました。

この日はカウンターのお席。お造りを作っている姿を見ながら食事を開始です♪

Photo_135まずは桜の季節と云う事で、『桜茶』が出されました。ほんのり薄紅色の花が浮かんでいてとても綺麗。塩漬けの塩分のみの味つけのはずなのに、とても上品。Photo_136

最初は、『タケノコと菜の花の炊き合わせ』という春満載の一品。飾りの素揚げしたつくしが愛らしく、雲丹の山吹色と菜の花の緑が目に美しい、木の芽味噌のほのかな甘味と香りが全体をまとめています。タケノコ自体もクリーミーというか、コクがあるというか今まで食べた事がない程美味しいタケノコでした。

Photo_137ほどなく、『桜鯛とこしびのお造り』が登場。「こしび」とは本マグロの子供の呼び名だそうで、マグロもブリと同じく出世魚なんだと板前さんが教えてくれました。こしびの皮を焼いたものも添えられていて香ばしい香りも楽しめます。このこしびももちろん美味しかったのだけれど、特筆すべきは、「桜鯛」。今まで食べたどの鯛よりも身がとても甘く、ぷりぷり、こりこり。鯛を食べて本当に美味しいと唸ったのは初めてです。
 
椀物は『道明寺桜餅の御椀』が登場。これが見た目がとっても美しかっPhoto_138た。思わず溜め息がでました。かすかに白濁した汁の中には、海老そぼろの入った道明寺桜餅と透けるような白きくらげが入っており、京人参と大根で作られた桜花の飾りのまわりには、花びらを模したあられが散りばめられています。目で桜の花を楽しみつつ、道明寺を包み込む桜の葉とほろほろと崩れる桜餅を食べるとまるで春を食べているような錯覚さえ覚えました。
 
Photo_139 焼き物は『桜マスの南部焼き』。甘味のある味噌ダレをかけながら焼いた一品だそうで、白胡麻と味噌ダレのついた表面の感じが南部鉄を思わせることから「南部焼き」との名称がついたとの事。味噌の甘みとゴマの香りが申し分なく、しっとりふっくらとした桜マスの味を引き立てていました。Photo_140

次は、『蒸し寿司』です。手にすっぽりと入るぐらいの小さな丸みのある器の中に、桜でんぶやシイタケ、干瓢が入った酢飯と錦糸卵がたっぷり、トップにはガリで作った桜の花弁と木の芽が彩りを添えています。ご飯物ですが、とてもさっぱりとした軽やかな一品。

Photo_141 続いて、『穴子と蕗の蒸し物』がでました。拍子切りしたヤマイモの上に、穴子と蕗、椎茸が入ったもの。蒸した穴子はホロホロと柔らかく、程好く炊かれた蕗はシャキシャキとして旨みがぎっしり。木の芽の香りも申し分なかったです。

〆のご飯前に、桜の枝と葉が添えられたお盆と共に珍味が登場。 Photo_142
・ 青菜の白和え
・ モズク
・ フルーツトマト

香りのとてもよい白和えも、すっきりとした甘さが素晴らしいトマトもとても美味しかったのですが、特筆すべきは、モズク。とても細いのに味はしっかりとした味でシャキシャキとしてとても良い歯応え。このモズクも驚いた一品です。

Photo_143〆のご飯は、お客様一組毎に時間を合わせて釜で炊き上げた『白飯』と『香の物(沢庵の千切りと白菜、ミブナ、昆布、梅干)』、そして『味噌汁』です。こちらの地下水で炊き上げたという白飯はとても甘く、香りと艶は最高。香の物も一つ一つが滋味溢れるとても美味しいものでした。

最後は水菓子。マンゴーシャーベットに苺とオレンジが添えてあります。水菓子というだけあって、シャーベットであってもけして甘過ぎず、素材の持ち味がそのまま伝わる味でした。

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今回こちらのお店で学んだのは、素材を大切に丁寧にきちんと使えれば、こんなに素晴らしい味になるんだという事。これまで手間をかけている(調理されている)にもかかわらず、こんなに素材の味がダイレクトに伝わる料理にはお目にかかったことがなかった。本当に美味しかったし、味や食材、そして料理に対する姿勢について考えさせられました。

料理に対する姿勢というのは、なにも調理をする姿だけに限らず、食事をする場を提供するホスピタリティも含めてのこと。食事をしている間に作り手からかけられる何気ない言葉とか料理をサーブするタイミングとか、祇園丸山は全てにおいて完璧だった。

お店を立ち去る際に料理人の方が玄関まで送りをしてくれ、その後も、こちらが通りを曲がり見えなくなるまでずっと送ってくれたその姿がとても印象的でした。

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祇園丸山
電話:075(525)0009
定休日:水曜日
京都市東山区祇園町南側570-171

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京都祇園でフレンチ@ぎをん萬養軒

満足度:★★★★
利用用途:ディナー

Photo_134祇園新橋の創業明治37年という京都の老舗フレンチ「ぎをん 萬養軒」でディナー。
石畳に町家という祇園の外観から一転、店内はテーブルとカウンターというモダンなつくり。和と洋、新と旧のコントラストがとても良い演出となって期待が高まりつつ、ディナー開始です♪

Photo_128まずは、『サヨリのマリネ』
サヨリのコリコリとした食感と赤いキャベツ?のシャキシャキ感がスタートとしては良い感じ^^                                    

本日のオードブルは下記のラインナップPhoto_129
・ 『揚げた白魚のエスカベッシュ』
チコリの葉の上に乗せられたオレンジ色にマリネされたエスカベッシュ。トマトっぽい酸味もあり。
・ 『とこぶしのマリネ』
一口大に切られたトコブシはとても柔らかく、玉ねぎや香草類を刻んだドレッシングとも好相性。
・ 『ローストビーフ』
お肉はすごーーく柔らかく、クレソンとの王道の組み合わせです
・ 『ほうずきとまと』
今回一番驚いたといっても過言ではない食材!!
見た目はホウズキなんだけど、トマトと掛けあわせた品種らしい。で、食べてみるとフルーツトマトのような甘味と酸味、そして何よりも上質なリキュールのような芳香が口の中で物凄く広がります。
たった一粒なのに、この驚きっ!この感動っ!
大注目の食材でした♪

続いて『帆立のポワレセイロン風』
Photo_130 軽く火の通された帆立がコンソメ風のソース(スープ)の中に鎮座した一品。
上に掛けられたアーモンドスライスの食感も楽しく、これ用に小さなスプーンを用意してくれるのでソースの最後の一滴まで味わえるのが良かったです。

そして、スープとして『冷製のビシソワーズ』
Photo_131 ポワソン(コンソメ)のジュレとの2層になったスープ。初めはポワソンのさっぱりとしたキレのある味が、そして段々とビシソワーズと混ざり合いながら、コクのある味に変貌していきます。久しぶりにこれ系のスープを飲みましたが上品でとても美味しかったです。

メインは『スペイン産イベリコ豚のロース』Photo_132
最近はかなりメジャーな食材としての地位を確立しつつあるイベリコ豚ですが、生ハム等の加工肉ではない精肉はまだまだレアアイテム。そんなお肉をローストして頂きました♪
とても柔らかくジューシーなお肉は結構量があったにもかかわらず、アッサリ完食。付け合せのポテトと小玉ねぎのロースト、そして旬の食材ソラマメも素材そのものの味がとても出ていて生姜風味のソースと良くあっていました。

〆のデザートは『イチゴのグラタンチョコレートアイスクリーム』Photo_133
イチゴをメインに、ブルーベリーやラズベリーがチョコレートアイスクリームの周りに散りばめられ、その上からたっぷり掛けられたカスタードの表面は香ばしくキャラメリゼされています。ベリー類の酸味、キャラメルの香ばしさ、カスタードのコク、そしてチョコレートアイスの苦味、すべてが調和していて秀逸o(>▽<)9"うっしゃ♪ お代わりしたいぐらい美味しかったです。

味がとてもしっかりしているにもかかわらず、重過ぎないフレンチ。食材のひとつひとつが厳選され、それらの食材を素材の持ち味を消すことなく一皿に仕立て上げる技術も素晴らしいです。帰る際にも玄関先を通り越して、夜桜(桜の季節なので)が綺麗な通りを一本超えた辺りまで案内してくれるなど接客も上質でした。

京都へ訪れた際には、是非立ち寄りたいお店となりました。

※ 追記ですが、グラスワインも美味しかったです。グラスワインなのにしっかりとしたシャルドネ^^

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萬養軒
電話 075-525-5101
営業時間 12:00~14:00(L.O.), 17:00~21:00(L.O.)
定休日 水曜日
住所 京都市東山区新橋通大和大路東入ル

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京都でくずきり@鍵膳

満足度:★★★
利用用途:おやつ

京都で有名な和菓子のお店「鍵善」でおやつ♪Photo_127
こちらで頂いたのは、もちろんイチオシの『葛きり』。吉野葛で作られたくずきりはモチモチとして、箸ですくうと弾力を感じる絶品。黒蜜に絡めて頂くとしみじみ美味しいなぁ・・・と溜息が出ます。

葛きりと黒蜜。シンプルですがそれぞれ素材の旨みと丁寧なつくりが感じられ、京都らしい清々しい甘味でお勧め♪

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京都丸太町で鴨なんば@京のつくね家

満足度:★★★
利用用途:ランチ

鶏会席料理の「八起庵」のセカンドライン的なお店「京のつくね家」で昼食。Photo_126
頂いたのは『鴨なんば』です。味の強い鴨肉に負けないように汁も関西にしてはしっかりした味付け、一口サイズに切られた鴨を口に含むとなんともいえない独特の野趣溢れる旨みが広がって美味しい。青葱と一緒に食べるとさらに美味しさUP(゚Д゚ )ウマー!カモがネギ背負ってやって来る♪とは良く言ったものだと思える絶妙な組み合わせ。山椒もピリリと効いています。一緒に卵掛け御飯がつけられるのですが、さすが鶏料理のお店らしく卵がとても美味しく卵掛けご飯は秀逸でした。
ただし、細身のうどん自体はおばちゃん曰く「コシがあって・・・」との事でしたが、私にはそのコシは感じられませんでした。(逆にコシが無く柔らかく感じられた( ̄┰ ̄;)ゞ)

感想としては、店内は狭く、お店の方の接客態度(出されたお茶がぬるかったり、座席のヘリにこぼした水滴が拭ききれていなかったり)も町のうどん屋さんと大差がありません。接客がイマイチだったのが惜しいですね。有名懐石料理店のセカンドラインとして、一杯1500円もするおうどんを出すのであればここら辺は改善するべきだと思います。

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京のつくね家
電話: 075-761-2245
時間: 11:00~14:30 17:00~22:00
定休日: 第一日曜日
住所: 〒606-8395 京都市左京区東丸太町8-3

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