数年前と比べて最近のチョコレートのクオリティは格段に上がっていると思う。日本のみならず、海外の有名ショコラティエが一等地にドンドンと出店し、東京のお土産といえば高級チョコレートが新たな銘菓になりつつある。
一昔前は、高級チョコレートといえば「ゴディバ」が代名詞だったけど、今は「ピエール・マルコリーニ」や「ジャン・ポール・エバン」などのチョコの方が断然人気が高い。
これらのお店では、フィリングにガナッシュ(注1)が詰まったボンボンショコラ(注2)が一身に人気を集めていて、それはそれは多くの人を幸せにしていると思う。でも、私は本当にチョコレートの味を楽しみたいのなら、タブレット(注3)につきると思いたい。
もちろん、ついつい私自身もボンボンショコラを買う事は多い。柑橘系の甘酸っぱさとカカオの苦味のハーモニーも、カカオの香りとナッツのコクによって生み出されるハーモニーもやっぱり素敵だから。
けれども、チョコレートが嗜好品なんだなと感じさせてくれるのは、雑味の無いカカオ自体の味がシンプルに感じられるタブレットにつきるのだ。最近、ボンボンショコラのビックウェーブの中にちらほら、「カカオ76%」や「カカオ100%」等のカカオ配分量の表示とか、「ベネズェラ産」、「エクアドル産」等の産地表示されているタブレットが出てきたのは私にとってはとても嬉しい限り。
そんな中で見つけた珠玉の一品がAMEDIE社の製品。AMEDIE(アメディ)は世界でただ一社、チョコレート界のロマネコンティと称えられるほどのカカオ 「Chuao」のみのチョコレートを製造することができるチョコレートメーカー。今回頂いたのは『ポルチェラーナ』という世界で年間3000㎏しか収穫できない、最も高品質であると言われるクリオロ種のカカオ豆(チュアオとは違う)を使用したもの。
食べてすぐにカカオの酸味が、そして追いつくようにカカオの強めの苦味と草のような爽やかなアロマが感じられ、口の中で溶けきった時に全てが一体となった甘みとなる。キリッと冷やした辛口の白ワインと合わせたらとても贅沢な気分に浸れること間違いなし!
ワインやシガーのように、香りを楽しみ、産地による味の違いを楽しむ。しかも、300円前後でその一口の贅沢が得られるのだから、日々の疲れを癒すには決して高い買い物ではないはず^^
青山や銀座でも一部購入可能のようなので興味のある方は是非お試しあれ。
注1 チョコレートに生クリームを加え、柑橘類・ナッツ類などで風味付けをしたもの
注2 一口サイズのフィリング入りチョコレート
注3 板チョコ

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