渋谷松涛でフレンチ@シェ松尾
満足度:★★★★★
利用用途:ランチ
利用日:2007/08/05
私と弟、そして弟の嫁が夏生まれだという事で、母親が奮発してバースディのお祝いをしてくれましたヽ(´▽`)/ わ~い♪(祝うような歳ではないんですが、イベントとしてヾ(´▽`;)ゝ )
場所は、渋谷の松涛。駅前のスクランブル交差点の喧騒が嘘のような閑静な住宅街に「シェ松尾」はあります。
云わずと知れたグランメゾンである「シェ松尾」、松涛にあるそのレストランは植物が生い茂る洋館で80年近く前に建てられた立派なもの。27年前から「シェ松尾」として営業されているとか。
今回通して頂いたのは、雅子妃殿下がご成婚される数日前に小和田家で最後の晩餐に訪れた貴賓室。予約時に個室をお願いしたわけでもなく、予想外だったので、お部屋に通されてとても嬉しいサプライズでした。
お昼はコースが一種類のみ。頂いたのはこちらです↓。
・ 摂水トマトのコンポート、香草風味 コンソメゼリー寄せ フロマージュブランのアイスクリームと共に
コンソメゼリーの程好い塩気と旨みがフルーツトマト特有の爽やかな甘味を引き立てています。コクのあるヒンヤリしたフロマージュアイスを更に混ぜて頂くとクリーミーさが加わって更に物凄く美味しいです。夏の一皿に最高♪
・ フォアグラのクレームブリュレ、ソーテルヌワイン風味 幸水添え
「時期が早いのですが・・・」という幸水(梨)と共に出されたのは、フォアグラのクリームブリュレ。ソースには、ソーテルヌを煮切っただけのシンプルなものが使われており、フォアグラとはゴールデンコンビです。軽く炙られた幸水のシャキシャキ感、味のアクセントに添えられたスグリの実の酸味。ともすれば味が単調になりがちなフォアグラという食材を、緻密に計算して仕上げてある一品だと思います。
・ オマール海老のミキュイ 冷製オレンヂのスープ仕立て、フヌイユ漂香 バイオレットカリフラワーを添えて
こちらは初体験で不思議な一皿でした。刻んだオレンヂピールが散りばめられたオレンヂスープは甘味が強く、まるでジュースのようなのに、フユイユ(ディル)の芳香がしっかりしている為かデザートではない一品としてオマール海老と不思議なコラボをしてました。個人的には甘味の強いソース(スープ)は魚介の味を打ち負かしてしまう気がするのですが、こちらの一品はマリネ感覚で美味しかったです。上に添えられたバイオレットカリフラワーも見た目にインパクト有♪
・ ブルターニュ産サーモンのミキュイ ライムとベルベーヌの香り 糸ウリ添え
上記のオマールもそうですが、「ミキュイ」とは半分ぐらい火を通した状態を示す調理法のことで、丁度スモークサーモンの生感を思い浮かべてもらえば分かり易いと思います。ノルウェー産とは異なり脂がのり過ぎていない分、サーモン本来の旨みが味わえます。添えられているソースは、クリーミーかつスパイシーなもので、泡立ててあるため口当たりが非常に軽いです。糸ウリのシャキシャキとした食感が楽しく、ライムが口内をサッパリさせてくれるせいか濃厚なサーモンを飽きる事なく最後まで食べられました。ちなみに、ベルベーヌはレモンバーベナの別名です。
・ お口直しのシャーベット(ゴールデンパイン)
卵をサーブするような形状のキンキンに冷やした器で出されます。この夏のトレンドであるパイナップル、夏に嬉しい甘味とトロピカルな酸味がとても美味しかった♪ソフトクリームのように絞られた形状も可愛らしく、目でも楽しめます。二口、三口ぐらいの小さなお口直しなのに、最後の一口まで最高の状態で食べられるよう器の内側には氷が・・・!頭が下がりますm(。_。;))m
・ 子羊背肉のノワゼット網焼き 黒オリーブオイル パプリカ風味 丸ズッキーニと赤ナス、カチョカパロチーズ重ね
メインの子羊肉も、もちろんとても美味しかったですが、印象に残ったのは付け合せの方。まだ日本では数箇所の農家しか栽培をしていないという丸ズッキーニと赤ナスを薄くスライスし、間にタプナートを挟んで、トップにカチョカパロチーズをのせて焼いたものなんですが、これがとてもとても美味しかったです。ナスのネットリとした甘味とシャキシャキズッキーニ、タプナートの程好い旨みがほんとに贅沢♪
ちなみに、お肉のソースには黒オリーブ(手前)とパプリカがあったのですが、黒オリーブの果汁を絞った残りは野菜のミルフィーユのトップに飾りとして、パプリカの残りは薄焼きにして同じく野菜のミルフィーユの横に添えられていました。余すところが無い感じですかね。
・ 西瓜、ライチ、薔薇のシュペルポジシオン
何層にも分かれたゼリー(ムースとか、ブランマンジェもあり)が目にもとても美しいデザートです。
トップには薔薇のソースがかかっており、まるでどこぞの貴婦人にでもなったような気分が味わえます。ライチの実やスイカの果実が入っていたりして、食感も楽しめます。
しかも!ゼリーが入った器の横には、シュガーパウダーのかかった薔薇の花びらが数枚のせてあり、更に豪奢な演出が!
「ピンクの花びらの方が赤いものよりも甘いようですよ」などといわれると女性なら誰でもウキウキするのではないでしょうか。
・ ハーブティーと小菓子(バニラ風味のマカロン、果物のピューレを使った3色串、
頂いたハーブティーは自家製のもので、前述したベルベーヌとミントでした。小菓子の「バニラ風味のマカロン」がとっても美味しかったです。
お部屋の窓から見える緑が眩しく、素晴らしい洋館の貴賓室で頂いたお料理が最高だったのは云うまでもありませんが、誕生日記念という事で写真をとって渡して頂いたり、お会計時にこちらの貴賓室にまつわるお話(小和田家のお話とか)をしてくださったりとサービスに関してもとても満足がいくものでした。
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